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居抜き店舗の「造作譲渡料」、その金額は妥当?

居抜き店舗の「造作譲渡料」、その金額は妥当?
—— 設備の数だけで判断しないためのチェックポイント
居抜き物件を探していると、
「造作譲渡料300万円」
「厨房設備一式込みで200万円」
といった条件を見ることがあります。
ゼロから店舗を作るより安く感じるかもしれません。
ただし、造作譲渡料は**「設備がたくさん残っているからお得」と単純には判断できません。**
何に対してお金を払うのかを確認することが重要です。
そもそも造作譲渡料とは?
造作譲渡では、前の店舗運営者から、
- 内装
- 厨房設備
- カウンター
- 照明
- エアコン
- 什器・備品
などを引き継ぐことがあります。
ただし、物件によって対象は異なります。
まずは、譲渡代金に何が含まれているのかを一覧で確認しましょう。
「新品価格」で考えない
例えば新品で100万円した厨房機器でも、何年も使用していれば現在の価値は当然下がっています。
見るべきなのは、
購入時にいくらだったかではなく、現在どれだけの価値があるか。
製造年・使用年数・状態・中古市場での価格などを確認することが大切です。
内装にも価値があるとは限らない
「内装に1,000万円かけた店舗だから価値が高い」
と言われても、自分の店でそのまま使えるとは限りません。
店名やデザイン、客席配置などを大きく変更するなら、既存内装を解体する可能性もあります。
自分が使わない内装にまで高い金額を払う必要はありません。
故障寸前の設備が含まれていないか
前回の記事でも触れましたが、設備は動作確認が重要です。
特に、
- 業務用冷蔵庫
- 製氷機
- エアコン
- 食洗機
- 給湯器
- 厨房機器
などは交換すると大きな費用がかかる場合があります。
造作譲渡料を払った直後に故障すれば、結果的に割高になることもあります。
リース品は譲渡対象にできないことも
店内にある設備でも、前店舗の所有物とは限りません。
リース・レンタル品なら、造作譲渡の対象にできない場合があります。
「店内にあるもの全部込み」だけではなく、所有関係まで確認しておきましょう。
「いらない設備」はむしろマイナス
使わない大型設備が残っている場合、価値がないどころか撤去費用がかかります。
例えば大型冷蔵庫や厨房機器などです。
造作譲渡料を判断するときは、
使える設備の価値 − 不要設備の撤去費用
という考え方も必要です。
金額交渉できる場合もある
造作譲渡料は、必ずしも最初に提示された金額で決まるとは限りません。
設備の年式や状態、不要な設備などを確認した結果、
「この設備は交換が必要」
「これは使用しない」
というものがあれば、金額について相談できる場合もあります。
感覚ではなく、設備の状態を確認したうえで判断することがポイントです。
契約前チェック
造作譲渡を検討するときは、
- 譲渡対象の設備一覧
- 各設備の製造年・状態
- 動作確認
- リース・レンタル品の有無
- 自分が実際に使う設備
- 不要設備の撤去費
- 故障した場合の交換費用
- 退去時の原状回復条件
を確認しましょう。
まとめ
造作譲渡料は、
「前の店舗がいくらかけたか」で判断するものではありません。
大切なのは、これから自分がその設備や内装をどれだけ使えるかです。
造作譲渡料が安くても、設備交換や撤去に多額の費用がかかれば意味がありません。
逆に、状態の良い設備や内装をそのまま活用できるなら、多少の譲渡料を払っても開業費用を抑えられる可能性があります。
金額だけを見るのではなく、「引き継ぐ価値」と「引き継いだ後にかかる費用」をセットで確認して判断しましょう。

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